室蘭で大切にされてきた土地…常盤町
室蘭の常盤町は明治〜昭和まで行政所在地で明治〜平成まで公立病院がありました。また古くから室蘭の政界・経済界の多くの名士が暮らした町でした。お寺や教会も明治の頃からが室蘭の町を支えています。
そんな常盤町から測量山へ向かう道を登ると清水町との境に「常盤公園」があります。
常盤公園に建立されている石碑
その広い公園の奥に2つの石碑がありました。
太平洋を望み見る 教えの庭につどいつつ
北海道庁立室蘭高等女学校
眸をあげよ空遠く 入江のはての山青し
北海道室蘭清水丘高等学校
両校の校歌の歌い出し部分です。
石碑の裏には碑文があり、女学校の設立から清水丘高校への移り変わり、それからの学校の沿革が石碑が建立された昭和63年まで刻まれていました。
そうこの常盤公園に両校が建っていたのです。
この沿革が伝えられて私たちはそのように郷土の歴史の一部として教わりました。
伝えられていない事実
この歴史の中に伝えられていない高校があった事を最近知りました。それは2005年に作成された常盤町会の50周年記念誌に記載されていましたもので、実際の編集に尽力された当時の副会長の山中正尚さんに教えていただきました。
まず表紙を見ると自治会なのですが紋章がある事に驚きましたが自治会独自での記念誌の発行自体も珍しいこと。
(絵図の歴史の紹介)のところ、14ページに「常盤高校の歴史???(清水丘高校の沿革)」として載っていました。
実際に57ページになる記念誌の取材編集にあたった当時の話を少年の様な笑顔で語ってくれた山中さんも常盤高校の存在には「びっくりしたよ!」って言って大笑い、そしてこの記念誌を是非活用してくださいとデータで提供してくれました。
常盤公園には常盤高校に入学しようと受験した人や377名の合格者がいた…そんな足跡もあるんだと思って石碑を見上げていました。
【2015.08.29 Takashi 】