皆花 について知っていることをぜひ教えてください

隠れてるつもりはないんですけど、”隠れ家っぽい”とよく言われるんですよね。

室蘭から国道37号線を走り、伊達市観光物産館を過ぎて少ししてから海岸側へ左折、伊達紋別駅近くの飲食店街よりは少し離れた黄色い壁のかわいいお店。
自然食材と菜食メニューでヘルシーと美味しさを両立させた創作料理のカフェ。

皆 花(Mina Hana) 
集う人みんなが大切な花

住 所:伊達市元町34
T E L:080-4046-3787(ミナハナ)
営業時間:11:30~15:00  18:00~22:30
定休日:不定休

海抜:7.4m(国土地理院地図)

 

 

 

 

以前、ナニナニ製菓のオーナー庭山さんと、食に関するお話をたくさんさせてもらった時に教えていただいたお店がこちら。
彼の紹介とあれば是非とも行ってみなくてはと気になりつつもなかなか機会がないまま数か月・・・。
ようやく訪れることが出来ました。

「当店はお肉やお魚を一切使わず、野菜だけのお料理となりますが、よろしいででょうか。」
初めて来店するお客様には必ずご理解いただいてから、ご注文を受けるそうです。

日替わりプレート「皆花わくわくプレート」はご飯、スープ、デザートの他に4品が850えん、6品が1,000えん。ランチタイムは20えん引きです。
自分の年齢も考えて、きっとAでも十分な量なんだろうと思いながらも、Bの他の2品が気になってしまう。
今日の連れは若い女子2人なので手伝ってもらえると大船に乗ってBを注文。

ミニサラダと道産特別栽培米・発芽玄米入りご飯大豆ミート・きのこ・野菜の中華風餡掛け車麩の竜田揚げ

大豆ミートとキャベツのトマト味噌煮ケルン(山くらげ)・大根・人参の有機梅炒め全粒粉チャパティとチーズのオーブン焼き (動物性レンネット不使用チーズ)
Bのお料理なのですがみんなにご馳走してくれました

キャベツとレタスのスープ米粉と純ココアのガトーショコラ

これ全部で1,000えんです。体に優しい野菜がたっぷり食べれて、本当に野菜だけ?と思うほどしっかりと素材の味も出ています。
ソイミートは淡泊なお肉そのもの、ケルンの不思議な食感がとっても気に入ってしまいました。トマト味噌煮は優しいミートソースのような味。
そして、全員一致のイチオシがガトーショコラ。牛乳や玉子を使っていなくても濃厚なココアの風味がしっとり生地とぴったり。・・・思い出してまた食べたくなりました。自爆現象ですね。(笑)
たくさん野菜を食べたのでお腹いっぱいなんですが、絶対に重たくない満腹感。
唯一動物性なんですよと、全粒粉チャパティとチーズのオーブン焼きに使われているチーズのお話をしてくれました。
皆花のチーズは授乳中の子牛や仔山羊の胃から抽出する動物性の凝固剤を使っていなそうです。命あるものは大切にしたいという思いなんですね。
皆花に一週間位通ったら、心も身体もすっかりキレイに洗われるような気がします。

カウンターの常連さんが頼んでいるのにつられて、私もモカを追加注文しました。

有機栽培のコーヒー豆
 

 

食事が終ってから、とても美味しかったので皆さんにご紹介させてほしいとオーナーさんにお願いしました。
それからいろんなお話をたくさん聞かせてくれました。

オーナーの吉田未奈さん、以前は札幌でデザインのお仕事をされていて、アート作品や洋服、ウェデイングトドレスなども手掛けていたそうです。
ファッション業界で働いているうちにちょっと違和感を覚えるようになってきたことが・・・。
それは、消費者に常に新しいものを提供し、いかに早く飽きさせ捨てさせ、次の新しいものを手にしてもらおうとすることを求められていること。
自分の目指すものとは違うと思うようになる。
形に残るものよりも、人の心に残るもの、人の役に立てるものを提供したいという思いで第二の夢であった自分のお店を構える決心をしたそうです。

札幌に住んでいたのになぜあえて伊達でお店を構えたのですか?と伺うと、
前は都会へ都会へと考えていたけれど、こんな言い方すると伊達の方に失礼ですが、田舎だからこそ伊達を含めてこの近隣は食材が豊富なこと、13年前から携わってきた「楽市蔵座」でたくさんの人とのつながりでお世話になってきたので、このご縁を大切にしたいと思ったからです。
こんな言い方も怒られちゃうんですけど(笑)、”伊達価格”にしたいので削れるところは削っています。お店は私ひとりなんです。
有機食材に拘っているにも関わらず、どうしてこんなリーズナブルな価格で提供できるのかと不思議に思ってたら、それもお客様への心遣いでした。
農家さんによって心を込めて育てられた食材が、未奈さんのよって更に拍車をかけて美味しくなる。それがお客様の心に届くのですね。

最近では近隣の常連さん以外にも、外国人のお客様も増えました。宗教的な理由でお野菜しか召し上がれない方なんかがいらっしゃってくださいます。
たまに聞かれるのですが、私自身は宗教的な縛りはなにもないんです。ただデザインの仕事をしていて採寸などで人の身体に触れることが多かったので、だんだん感性が研ぎ澄まされていって、お肉が食べられなくなってしまったんです。

「お水と白湯ご用意できます。どちらが良いですか。」
お料理を待っているお客様のことを考えてくれている優しい心遣いが感じられました。

お店の中には処狭しと雑貨や本、有機野菜に食材、リサイクルの服に小物が並べられています。飲食店なので、衣類はすべて一度洗濯してから店内に並べるそうです。
近隣の作家さんの手作り雑貨などソイミートや天然酵母などの食材もリサイクル服は札幌や東京から入荷するそうです

お得なチケットもあります

後で気づいたのですが、皆花のお金の単位は「縁」。なのであえてひらがな表記。なるほど、私が訪れたのも「ご縁」があったから。
(2015.7.6 sachiko


念願の焼きカレー!

次に行く時は”焼きカレー”とずっと心に決めていました。

 

大・中・小とサイズが選べます。

とってもお腹が空いているので「中」といきたい気持ちを抑えて、謙虚に「小」を注文。

なぜなら食後にガナッシュケーキが食べたいから。(笑)

焼カレードリア(小)キャベツの塩麹スープ

「小」でもなかなかの大きさなんです。

 

お水を一切使わないカレールウはトマトをふんだんに使っていて、その上にはとろーりとチーズが乗っています。

玉ねぎやにんにくなどは入っていないのに味がちゃんとしっかりしています。

全部食べ終わる頃にはお腹も十分満たされて。

でも、やっぱり最後には大好きなガナッシュケーキをいただいて、大満足のランチでした。

 

今日のランチは友人3人と。

彼女たちには、事前に私の記事を読んでもらい是非行きたいと言ってくれたので決定しました。

私の書いた記事であることを伝えると驚いてくれました!(笑)

「記事を見て来てくれたお客様がたくさんいらっしゃるんですよ。ありがとうございました!」

オーナーさんが嬉しそうに教えてくださいました。

今日も美味しい楽しい時間をありがとうございました。

 

(2015.9.28 sachiko