仙台空港の1F、国内線のチェックインカウンターから少し到着口に向かうと、牛タン店「冠舌屋」が軒を構えている。

読み方は「かんたんや」。牛タンだから、舌に「たん」という読を当てた。

 

震災で国際線側にあったお店が駄目になってしまい、今の場所に移ったという。

 

「大変でしたけどね。でも商売を続けていかないと」

マネージャーは笑顔を絶やさない。

 

 

「牛タンは熟成させて、やわらかくするのが難しくって。薄くするのも方法なんですけど、厚い牛タンを味わって欲しくって」

 

手間がかかる牛タン。

量を確保するのが難しいため、レストランはこの空港だけにし、後はお土産物と通販に限定している。

 

塩牛タン定食1,500円。この値段で、タン元からタン中、タン先まで、柔らかさも脂の乗りも違うタンを楽しめる。ビールによく合うタンの煮込みも付いている。

 

牛タンの赤ワイン煮1,700円。トマトの酸味が効いていて、後を引いて止まらない。それがまたワインとよく合う。

 

 

仙台に着いてすぐに舌を宮城の味に慣らすにも、

仙台を離れる時に名残を惜しむ時にでも、

空港でこのレベルの牛タンを味わえるのは嬉しい。

 

 

営業時間

10:30~20:30(ラストオーダー20:00)