北寄貝の下駄 について知っていることをぜひ教えてください


ホッキガイを使った子供の頃の遊びです。
大きなホッキガイのからに穴を開けて荒縄を通し、二つを両足の親指と人差し指の間に挟んで歩きます。それで歩くとガッパガッパと音がするからか、確かガッパと呼んでいたはずです。遊んだ事のある人は少ないだろうなぁ。

ガッパ作りには、まず大きなホッキガイの殻を探すことから遊びが始まります。鷲別川河口付近は、まだ護岸工事も行われていない時期だったので、貝殻の沢山集まるところがあり、そこで大きな殻を探してました。河口近いので海の干満で川の水位も変化するので、貝殻は良い様に汚れが落ちてました。
貝の穴は、古いカスガイとか5寸釘で開けました。下手すると貝殻にヒビが入って強度が落ちます。あけた穴に縄を通し、貝殻の中で結び玉を作って完成です。
どこまで歩けるか、とか、歩く競争をします。
そうだガッパ割りと言うのもあったな。

との2021年のFacebook投稿に知っているとの嬉しいコメントをいただきました。

N香さん「両親に作って貰い遊んでました。後缶詰の空き缶とかも」
  私「知っている人がいて嬉しいな。そうそう、貝がいつからか缶詰めの空き缶にもなってましたね。」
N香さん「良く遊んでました。よく父親にガッパ作ってと頼んでましたね。両親2人とも他界してしまいました。
    孫が2人いるので、5歳ぐらいになったら作ってあげようと思います。」

N子さん「私も子供の頃遊んだ記憶があります。旦那さんに聞いてみたら(カッポ)と呼んでいたんじゃないか?
     10月29日に白老にある[国立アイヌ民族博物館]ウポポイの常設展示室でアイヌの子供の遊び道具で
     投稿と同じ物が展示されていてビックリしました。


<写真については、撮影者から掲載についての許可をいただきました。>

     北寄貝に荒縄が…アイヌ語でセイピラッカ(貝下駄)と呼ばれていたそうです。偶然投稿みたばかりだったので…」

  私「N子 さん、情報ありがとうございます。
    アイヌ文化でしたか。確かに、私の幼少期に育った町には、口のまわりに入れ墨をしたおばあさんが何人か
    居ましたから、そうだとしても違和感は有りませんね。
    名前に付いてですが、きちんと書き物に残して遊びを伝える訳では無いので、あちこちの地方で少しずつ違うのでしょうね。」