今年経験したことメモ

 この一年は私にとって「経験」の年になった。忘れたくないから私のスマホには「今年一年経験したこと」と言う題のメモがある。レポートとか、そんなすごいものじゃないけれど更新されていくのがワクワクするメモ。

 もちろんプライベートのこともかいてあるけれど、半分は総合実践がきっかけ。学校の授業なのにこんなにも学校の外で学べるとは。まさか考えもしなかったし予想外だった。

 その中でもこの活動もっと色んな人に知ってもらいたいと思った二つについて振り返っていこうと思う。

二つの「経験」

 一つ目はチャレンジグルメ。この授業をきっかけに初めて挑戦したイベント。

 参加した理由は友達の誘いだった。イベントの名前こそ聞いたことがあるけれど詳細は全く何にも知らない。総合実践を通して色んなことに挑戦したかったし、とりあえず。友達が誰もいなかったらやらなかったような緩い決意だった。

 最初の頃は少しふてくされていた。バイトで一番最初の話し合いに参加できなかったから。置いてけぼりをくらった感じがして「ちょっと面倒くさいな」と思っていた。

 料理とかできないし、レシピとか分からないし、スケジュール管理は大変だし、「大賞目指して頑張ってね」って言われてもな…、という感じ。

 それでも、やると決めたことはどんな形であれやり通す、という信念で途中で辞めるということは絶対にしたくなかった。自分が出来ることなんて指示通りに動くことくらいだけど頑張ってみようと思った。

 メンバー全員が初参加という状態で活動していく中で、先輩や同輩や色んな人たちからたくさんの刺激をもらった。お陰で段々と一つ一つの活動を有意義なものにでき、最初の頃と比べると格段に上がっているモチベーションにも実感があった。

 チャレンジグルメコンテスト当日。準備では自分が率先してやることが少なかったし、ここではバイトの経験も活かせるから積極的にいこうと決めていた。不安な気持ちよりもワクワクした気持ちで臨むことができた。自信があったという証拠だろうけど今振り返ってみるとその自信は決して自分で作り上げたものではない。周りの人たちへの絶大なる信頼の元にできたもので、そこはまだまだ未熟だ。

 そしてコンテストはなんと大賞!結果が良いもので返ってくることはやっぱり素敵だと思った。とても良い思い出で終えることができた。

 二つ目は奈良ラウンドテーブル。私にとって一番印象的な活動だ。

 この話を勧められた時は正直とても驚いた。と、同時に嬉しかった。そして悩んだ。

 自分で立候補したわけじゃないのに。しかも道外での活動。私が行っていいものなのか。でもめちゃくちゃ気になる!奈良行きたい!!だけど今回はいつも一緒にいる友達はいない。先輩と私しかいないらしい。

 思えば私が学校内の活動を友達と一緒にしないことなんてほとんどなかった。いつも誰かを巻き込んで、友達といることで安心してきた。そういうところばっかり女子高校生だなー。

 でも今回はそんなわけにはいかない。馬鹿らしいと思う。なのにそれだけで結構悩まされた。

 それでも行くのを決めた。周りからの「行ってみればー?」に「うん、そうだよねそうしよう!」と、ほぼ勢いで。奈良、行ってみたいし。

 行くことを決めてからは不安のほうが大きかった。一緒に行く先輩はとても大好きで頼りになる人。だからこそ迷惑はかけられない。そもそもこのラウンドテーブルについては表面をさらっと聞いただけで詳しくは何にも知らないでいた。

 結局その不安は拭えないまま奈良へ

 一日目、その日は西野先生の案内で奈良の観光をした。べたべたな王道観光地だったけど楽しくて少しだけ緊張がほぐれた。柿の葉寿司おいしかったー!!

 二日目、ついにラウンドテーブル当日。

 今回の内容を大まかに

 自分の学校を一言で発表。次にグループで理想の学校を考え学校の校歌を作った。最後に生徒の引率で来てくれた先生も参加して就職活動。

 感想を一言で大雑把にいうと、楽しかった。めちゃくちゃ楽しかった。でも色んな考えに同時に触れて少しだけ疲れてしまった。

 活動内容を発表されたときの「なにそれ!」が、とてもよかった。ワクワクした。そしてラウンドテーブルでは、答えのない問い、についてたくさん考えた。今日初めて会った人とそんな話し合いする機会はなかなか経験したことがないから、難しさもあったけどそれが新鮮でとてもいい刺激になった。初対面な分、この人はこんな人、という固定概念がないから寧ろそれがいい働きをするのかなと感じた。本当に色んな学校が生徒が先生が、色んな人がいた。この活動を終えた後の感想までもが十人十色で本当に面白かった。

総合実践で経験値爆上がり

 頭を使って物事に取り組む大変さ。頑張った事によって得られる結果の素晴らしさ。そこからまた新たな思考が始まる面白さ。差し出されたきっかけってそういう事だったんだ、と。

 チャレンジすることで私だって誰にだってそういった経験ができる。だからこそ総合実践では毎回頭をフル回転させていた。それはとても大変だけどとても楽しい。授業というものが苦手な私がそんな風に思える。それだけでなんだか成長できたようだった。

 これからはそういったきっかけや経験を「そんな気がする」というようなフワッとしたもので終わらせないように、もっとクッキリと鮮明に私のものにしていきたいと思った。