総合実践の授業が始まり、最初はどんな授業なのかどんなことを学べるのかわくわくしていました。始まってみると、ただの座学だけでなく、自分から積極的に参加することで実践的に学ぶことのできる、これこそ社会に近い学校だなと思いました。

 この授業の生徒はチャレンジグルメコンテストやSAVON de SIESTAさんでの職業体験など数多くの体験をできると思います。ですが、私は生徒会・バイト・習い事と掛け持ちをしているので中々自主的には取り組めず、参加できたのはオータムフェストの販売実習のみでした。オータムでは今まで学んできた“商品を売る”“商品の価値を伝える”や“SDGs”についての知識など授業で学んだ事を相手に伝える事の出来る唯一の場であり自分を試す場(コミュ性な私にとってどれだけ売り込むことができるか、お客さんにわかりやすく商品を説明できるか・価値を伝えられるか。売れるか。)でもありました。

 当日、初めはどうしていいのかわからず少し遠慮気味で接客をしていました。が先生から、「もっと積極的にいかないと誰も買ってくれないよ。しっかり調べてきたんだったら大丈夫だよ。」と言われ、思い切ってお客さんに「蜂蜜の試食です。どうぞ。」と自ら渡しに行き、試食してもらっている短時間で今まで調べた“はちみつ”“沢の鶴”“SDGs”を少し混ぜながらお客さんに売り込みをしました。私にとっては、敬語を使えているのだろうか、などと不安になりながらも、不安要素を見せないように接しました。すると、お客さんのほうから「売り込み上手だね」「話し上手だね」と言われそのまま買ってくれるお客さんが多く私は、すごく嬉しく学んだことを生かすってこうゆう事なんだと初めて実感することができました。また、ある日に目の不自由な方と耳に障害のある夫婦が来た時に、大通の蜂蜜は結構見た目で売っていたのですが、瓶の大きさから、味の違いまで事細かく事前に調べていたため、わかりやすく丁寧に説明することができました。すると、「とても分かりやすい。こんなにも味が違うんだね。買おうかしら。」と言っていただき、喜んで買っていただくことが出来ました。そして、「また、次を楽しみにしているね。」と言い帰っていきすごくうれしかったです。

 でもたった一回きりの体験でしか約半年の授業を生かすことしかできず、本当にこの授業を楽しめたのか、生かせる何かを学ぶことができたのか、自分の中で自業自得と思いながら やっぱり後悔してばかり。オータム終了後以降チャンスは何度もあった。先生にも声をかけてもらったのに、稽古だったり、バイトだったり、進路だったり・・・と落ち着く間もなくすべて授業と被っていた。授業に参加するたびに、みんなの報告を聞いているだけ。でも徐々に聞いているだけでも勉強になる部分はあった。報告を聞くと初めて参加しメンバーとの協力・時間が取りづらい中個人がどれだけ調べて頑張ったのかによって、同じ内容の取り組みをしていても達成感や反省点・改善点が全くも違うものだと思った。

 私は総合実践で学んだことを授業で生かせなくても、バイト先や生徒会などで生かすことができた。特にバイト先では価値観。のことをよく考えさせられていたから、見方・捉え方によって価値観って色々あるんだと思えた。 この授業でもっと体験的に学ぶことができれば、きっと社会に学ぶ何かをたくさんまじかで学ぶことができるんだろうと思った。そして、就職する人にとっては大事な授業だし、取って損は無い。授業だと思ってます。