挑戦の機会

 大通高等学校に様々な挑戦の機会が用意されている。キャリア学習でのボランティアやアルバイト、委員会や部活動。中でも総合実践は、その“挑戦の機会”というものが凝縮された授業だと思っている。それも、生徒それぞれの“やってみたい”を尊重し、自主的に行動することによって学習のふり幅が何倍、何十倍にも変化する面白い授業だ。

挑戦することの楽しさ

 僕は大通高校に入学した時から、挑戦することが大好きだった。アルバイトやボランティア、委員会や部活動にも積極的に参加しそれなりに楽しく学校生活を送っていた。挑戦することの楽しさとは、その経験値が自分の中に蓄積されていく達成感を得られること。そしてたまった経験値で、また新しいことに“挑戦の機会”が増えることだ。もちろん総合実践でも多くのことに挑戦するためにたくさん挙手をした。

挑戦するなかでの失敗

 チャレンジグルメ、販売実習、記者会見での発表。様々なことに挑戦し、それなりに充実した生活を送っていた。しかし、次第に強い倦怠感も感じるようになっていった。理由は特にない。高校生特有な、いわゆる“病み期”ってやつだと思う。とにかく、少しずつ授業や準備にも顔を出さなくなった。さらには、仲間と協力しているものを途中で投げ出してしまうこともあった。

挑戦することへの責任

 挑戦することには、それなりの責任を伴うことを知った。先生や生徒に迷惑をかけるし、最悪の場合信頼を失うこともある。そして、信頼を失うと、次の“挑戦の機会”を失うことにも繋がる。この授業を通した一年間で、様々なことを学びました。チャレンジグルメコンテスト優勝による達成感。一生のうちに経験するかしないかの記者会見での発表。そして失敗。それらは、この総合実践という授業へ自分なりに挑戦して初めて得られた経験なのかなと思う。経験値が上がったあとは、また新しい挑戦だ。もっと自分の可能性を広げられるように頑張りたい。