札幌市子どもの権利条例前文

2013年5月9日 19:23

札幌市子どもの権利条例から、前文を引用します。この街が子どもを大切にする決意を文字に固めたものですので、私達「子どもと札幌」編集スタッフは何度も読み直しています。条例に対する、ご意見、ご感想もお寄せ下さい。

条例について詳しいことは市役所のサイトをご覧下さい。

http://www.city.sapporo.jp/kodomo/kenri/jorei.html

 

子どもの権利条例前文

すべての子どもは、未来と世界へ羽ばたく可能性に満ちた、かけがえのな い存在です。
日 本には、平和な社会を築き、基本的人権を大切にする日本国憲法があります。さらに、日本は、世界の国々と、子どもの権利に関して条約を結び、 誰もが生まれたときから権利の主体であり、あらゆる差別や不利益を受ける ことなく、自分らしく、豊かに成長・発達していくことを認め、これを大切にすることを約束しています。

子どもは、子どもが持つ権利を正し く学び、感じたこと、考えたことを自 由に表明し、自分にかかわることに参加することができます。こうした経験を通して、自分が大切にされていることを実感し、自分と同じように、他の人も大切 にしなければならないことを学びます。そして、お互いの権利を尊 重し合うことを身につけ、規範意識をはぐくみます。

大人は、子ども自身の成長・発達する力を認めるとともに、言葉や表情、 しぐさから、気持ちを十分に受け止め、子どもの最善の利益のために、子どもが直面することについて、ともに考え、支えていく責任があります。
子どもの権利を大切にすることは、子どもが自分の人生を自分で選び、自 信と誇りを持って生きていくように励ますことです。それによって子どもは、 自ら考え、責任を持って行動できる大人へと育っていきます。

子どもは、社会の一員として尊重され、大人とともに札幌のまちづくりを 担っていきます。子どもが参加し、子どもの視点に立ってつくられたまちは、 すべての人にとってやさしいまちとなります。


私たちは、こうした考えのもと、ここに、日本国憲法及び児童の権利に関 する条約の理念に基づき、子どもの権利の保障を進めることを宣言し、この条例を制定します。