中山神社 (すさみ町佐本中)
すさみ町佐本中地区にある神社です。
本殿は小高い山の頂上にあり、途中には山門があります。
この神社の参詣道入口には大鼓橋(たいこばし)と呼ばれるアーチ状の石橋があり、町指定文化財に指定されています。
横からの写真を見ていただければ分かるように、この大鼓橋には支柱が一本もありません。また、モルタルなどの接着剤も一切用いられていません。
この橋は、石を巧みに加工し、それを上手く組み合わせる事で、石同士の重力だけで支えあうように作られています。
このようなアーチ状の石橋は、長崎県の「めがね橋」など九州地方には多く存在していますが、和歌山県内に存在しているのは不老橋(和歌浦)など数か所だけと言われています。
ちなみにこの橋は、地元では古くから「たいこばし」と呼ばれています。
漢字にすると『太鼓橋』となり「太」の字が正しいのだとは思いますが、町教育委員会の設置した看板は『大鼓橋』と「大」の字が使われています。
どちらが正しいのか分かりませんので、このページでは教育委員会設置の看板通り「大」の漢字を使用しています。