田辺の自然といえば何を思い浮かべますか?
そう!天神崎です。
そんな身近にある天神崎について調べるために、「天神崎の自然を守る会」の玉井さんにお話を聞きました。
~天神崎の過去~
今から43年前に天神崎に別荘建設の話が出る。
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それを阻止しようとナショナルトラスト運動が始まる。
《ナショナルトラスト運動とは、美しい自然や歴史的建造物を市民の寄金で保全すること。日本語訳は「みんなの大事な預かりもの」。》
初めは署名を集め、森を切らないでほしいと言っていたそうだが法律違反ではないため、建設が中止になることはなかった、、、
そこで、募金を集め、別荘が建つ予定の場所の買い取り運動を始めました。
買い取りに必要な分のお金が本当に集まるのかという不安もあったそうです。
全てを買い取れてはおらず、現在もその活動は続いています。
天神崎にも温暖化の影響があり、暖かい地域の生物が増えてきたそうです。
例えば、熱帯地域に生息しているクロウニやヒョウモンダコなどです。
また、外来種であるアメリカザリガニによって、国・県の絶滅危惧種に登録されているカスミサンショウウオの子供が食べられてしまうということも起こっています。
天神崎の自然を守るために、年4回、清掃のボランティア活動が行われています。
多い時には、ゴミ袋が30袋分、約480kgのゴミがありました。
主なゴミは缶やビンですが、中には、わざわざ家から持ってきたテレビや家具が捨てられていることもあります。
自然に出たゴミではなく、捨てにきたゴミがあるのが悲しいとおっしゃっていました。
台風の後は、田辺市役所が流木の処理をしてくれるそうです。
また、海中は、ダイバーの方に頼んでゴミを拾ってもらうのだそうです。
陸のゴミと海のゴミはほぼ同じものですが、海中にはルアーなどの釣りの道具が多く、困っているそうです。
このような活動をしていて良かったと感じることは、森・磯の自然が壊れるのを防ぐことができ、その自然を皆で楽しみ、学ぶことができることだそうです。