ICCHORA (新町川水際公園)

 

ICCHORA いっちょら

水辺の景色が美しい新町湖畔は、徳島市が生んだ作家・瀬戸内寂聴さんの子供のころの遊び場、思い出の場所である。

 瀬戸内さんは2006年10月、84歳の時に文化勲章を受賞した。その栄誉と郷土への多大の貢献を称えるため、徳島南ロータリークラブが有志企業の協力を得て、文化勲章受章記念碑建設委員会を組織し、2009年4月22日、この地に記念碑を建立した。

制作者は、瀬戸内さんと60年来の交流がある高松市在住の世界的彫刻家・流政之さん。

記念碑は、香川県産の庵治石を鳥居式に組み、瀬戸内さんの小説「花芯」をイメージしている。作品名「ICCHORA」は徳島弁の「いっちょら」で、一番の晴れ姿を表す。

湖畔の景色は変わっても、石組みの間からは、少女時代に瀬戸内さんが仰ぎ見た眉山が今も徳島の空に映えている。

「碑の間を通れば幸せになれる門です。どんどん通ってください」と、瀬戸内さんからのメッセージ。

瀬戸内寂聴文化勲章受章記念碑建設委員会