如月(きさらぎ)は、富里市西部に位置する新橋(にっぱし)という地区にあるお蕎麦屋さんです。

東関東道酒々井インターを降りるとすぐ「如月」の大きな看板が迎えてくれます。

営業時間は、午前11時から午後2時。

平日でも入店まで30分ほど待つことがあるほど人気のお店で、

休日には行列ができ、営業終了時間を待たずして蕎麦がなくなってしまうほど。

 

私のおすすめは、「ざるそば」

それと、ちょっと贅沢に天ぷらをつけてみます。

まずはつゆを付けずに一口。

そばの香りが本当に豊かで、のどごしも抜群。

如月のつゆは、しっかりとした濃い目の味の中に、優しい甘さが広がるのが特徴です。

このつゆにくぐらせると、そばの香りがなお一層際立ち、

おもわず「うん」と声が出ます。

そばに舌鼓をうちつつ、天ぷらに箸をのばします。

如月は天ぷらも絶品なんです。

おすすめは「季節の天ぷら」。

その時季、旬の食材を味わうことができます。

そして、是非注文していただきたいのは、

「自家製そば茶プリン」

プリンは自然な甘みの中に、そばの香りがぎゅっと濃縮された絶品。

そのプリンの上に、カリッと揚げたそばを添えてあり、素晴らしいアクセントになっています。

 

自慢のそばは、北海道沼田町から取り寄せたそば粉をつかった自家製そば。

店主にお話を伺ったところ、蕎麦屋開業時、どこのそば粉を使うべきか模索していた際、

全国のそば粉の中で、この沼田産のそば粉が「手になじむ優しさ」があったとのこと。

そして、「富里の水との相性が良く、茹で上がった時の風味とのどごしが良かったんですよ」と話してくれました。

その話をしてくださっている店主の笑顔は、本当に優しく温かかったのが印象的でした。

 

如月は、季節ごとに春には桜、冬には柚子など様々な風味のそばが楽しめます。

これは、店主の奥様が考えられたそうで、「お客様を飽きさせないという理由もありますが、

常連さんが毎回同じものばかり召し上がるので、つい健康も気になってしまったんです。

少しでも身体に良いものをと思って考えたんですよ。」と話してくれました。

奥様は、とても明るい人柄で、初めて来店するお客さんにも温かく接客してくれます。

 

こだわりぬいた香りとのどごし、どんな味付けにもなじむ優しさを兼ね備えたそばと、

そんなそばを引き立たせる濃い口の中に優しい甘みが広がるつゆ。

 

店主と奥様の人柄が垣間見える素敵なお店です。