西暦年 時代 製塩方法 道具
数十万年前
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約一万年前
旧石器時代 ◆藻塩焼き(もしおやき)

干した海草を焼いて灰塩(はいじお)を作る。
※灰塩が最終製品

やがて灰塩に海水を注いで、かん水を採るようになる。
[製塩土器]
海藻を利用して採ったかん水を土器で煮詰めた。
約一万年前
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約六千年前
縄文時代
約六千年前
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紀元前4世紀
弥生時代
紀元前3世紀
紀元前2世紀
紀元前1世紀
1世紀
2世紀
3世紀
古墳時代
4世紀
5世紀
6世紀 ◆塩地

海藻にかわって、塩分が付着した砂を利用してかん水を採る
[塩釜]
塩地で得られる大量のかん水を煮詰めるため、製塩土器に替わって発達した。

[土釜]
貝殻を焼いた「貝灰(かいばい)」と、「灰や土を塩水で練って築造した「土釜」が一般的。

[鉄釜]
中国から渡来した「鉄釜」も見られたが、非常に貴重な資材であり、一般的でない。
7世紀

飛鳥時代
(6世紀末~710)

8世紀
奈良時代
(710~794)
平安時代
(794~1185)
9世紀 ◆塩浜

彩かん地に手を加えるようにない、次第に塩浜の形態に発達した。地域ごとの条件の違いにより、入浜(いりまは)系と揚げ浜(あげはま)系に大別される。
[石釜]

[あじろ釜]

[鉄釜]

[鋳鉄製の鉄釜]
10世紀
11世紀
12世紀 鎌倉時代
(1185~1333)
13世紀
建武の新政
(1333~1335)
14世紀
室町時代 南北朝時代
(1336~1392)
15世紀  
16世紀 戦国時代
(1493~1573)
安土桃山時代
(1573~1603)
17世紀
江戸時代
(1603~1868)
◆入浜式塩田

江戸時代以降、瀬戸内海を中心に築造された。
[大型の石釜]
十州塩田

[錬鉄製の鉄釜]
三陸地方
18世紀
19世紀
明治時代
(1868~1912)
20世紀
大正
(1912~1926)
昭和時代
(1926~1989)
◆流下式塩田

流下盤(りゅうかばん)と枝条架(しじょうか)を組み合わせて、太陽熱と風力を有効に利用する採かん法。昭和27年から昭和34年(1952-1959)にかけて、「入浜塩田」が「下流式塩田」に転換した。
[洋式塩釜]
十州塩田

[蒸気利用式塩釜]
結晶釜で発生する蒸気をかん水に利用する方法。
◆イオン交換膜法

イオン交換膜を利用し、電気エネルギーによって、かん水を採る方法。昭和47年(1972)、『流下式塩田』から全面的に切り替えられた。
[真空式蒸発缶]
入浜式塩田のかん水を一ヶ所に集めて煮詰める装置として導入されて以降、せんごう装置の主流として普及し、現在に至る。
21世紀 平成時代
(1989~)

参考

・日本史時代区分表:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2%E6%99%82%E4%BB%A3%E5%8C%BA%E5%88%86%E8%A1%A8

・たばこと塩の博物館:https://www.jti.co.jp/Culture/museum/collection/salt/s8/index.html