ユートピア牧場について知っていることをぜひ教えてください

雪道をファットバイクで走る

室蘭工業大学から、ずっと北に向かって進んでいくと、高速道路の下をくぐったあたりにユートピア牧場があります。

ここは、競馬の競走馬を育てるための牧場だそうで、春になると子馬と母馬が寄り添って草を食べる姿をみることができます。

馬は繊細な心の持ち主ですので、近くを通るときには、驚かさないように気を配ります。自転車に乗ってそばを通ると、仲間が来たのと勘違いするのか、子馬がこちらをずっとみているのがわかります。（2015.1.5 Yasushi Honda)

登別市上鷲別169
室蘭市水元町９０

室蘭・登別と競馬の縁

往年の競馬ファンなら
ユートピア牧場というと
ヘビーステイヤー、刺客と呼ばれ、
最後はレース中に骨折して安楽死となった悲劇のＧⅠ三勝馬、
ライスシャワー(1989-1995)を思い浮かべるに違いない

実はこのユートピア牧場は
工業都市室蘭では珍しい存在というだけでなく
室蘭や競馬の歴史に深い関わりがある

室蘭の歴史上欠かせない大実業家、栗林五朔
その息子で後に栗林商船の会長となった
栗林友二（1898-1977）

彼は戦前戦後と栗林の「クリ」冠名の馬主となり
栗毛の馬しか所有せず
獣医の資格を持ち、自ら馬術も行っていた

三冠馬「クリフジ」を所有し、牧場を創設
故郷である室蘭のユートピア牧場も買収した

日本における繁殖生産を確立、
戦後、ＪＲＡの前身である全日本馬主協会連合会の初代会長となった

彼がユートピア牧場を所有していた時代
輩出した有名馬は次のとおり
クリライト（1964年京王杯スプリングハンデキャップ）
クリベイ（1964年クモハタ記念 1965年函館記念）
クリカシワ（1969年函館記念、京阪杯）
クリシバ（1970年京王杯オータムハンデキャップ、毎日王冠、セントライト記念、ダービー卿チャレンジトロフィー）

尚、ライスシャワー(1989-1995)は
栗林運輸会長の栗林英雄がユートピア牧場所有になってから生まれた