室蘭プリンスホテル(むろらんプリンスホテル)は、登別温泉に本拠を置く道内有数のホテルチェーン・野口観光グループの経営するシティホテルで、政府登録国際観光ホテルです。


建物

この建物の前にある坂道を、室蘭市民は「丸井の坂」と呼びます。なぜ丸井の坂かと言うと、このプリンスホテルの建物が昭和56年(1981年)まで、北海道を代表する百貨店・丸井今井の室蘭店だったから。

丸井今井室蘭店は明治24年(1891年)に開業、昭和11年(1936年)に鉄筋コンクリート3階建てに改装されて以降、増改築を繰り返し、昭和の移転直前には一部6階建てになっていました。エレベーターが市内で最初に設置されたのもここで、エレベーター見たさに市民が押しかけたと聞きます。そんな「丸井さん」は、当時流行の最先端の場所で、丸井さんに行くと言えば、よそゆきの服を着ておめかしをして、目一杯都会人ぶって出かけたものだと、当時を知る人たちは懐かしげに話します。

現在の室蘭プリンスホテルの建物と、昔の丸井今井室蘭店の広告に掲載されていた絵を見比べると、間違いなく同じ建物なのが見て取れます。建物は箇所ごとに窓の大きさや壁の色、つくりなどが違い、改築・増築が繰り返されてきたことが伺えます。


ホテルとして

シティホテルである室蘭プリンスホテルは、500名収容可能な「鳳凰の間」を始め、大小の宴会場・会議場を備えており、蘭西地区で大きな会合や催し物がある時に、よく利用されています。また結婚式場としても活用されており、ここで式を上げた夫婦も多いのではないかと思います。

このクラスのシティホテルとしては宿泊代金もそれほど高額ではなく、ビジネスでの利用も多いようです。
客室は手入れが行き届いていて清潔で快適。窓からは室蘭の町並み、室蘭港の風景、そして遠く室蘭岳カムイヌプリも眺められます。

もう一つ素晴らしいのが、全ての客室に常備されている本「本の話」。市立室蘭図書館の副館長である山下敏明さんが書かれた、本好きによる本好きのための本。室蘭市民が書いた本でおもてなし。これこそ室蘭にしかないおもてなしではないでしょうか。

 


朝食バイキング

室蘭ならではのおもてなしを実践している取り組みとして、もう一つ取り上げたいのが、この朝食バイキング。
「北海道産ホタテ入りカレー」、「噴火湾産ホタテ貝と山菜の炊き込みご飯」、「室蘭名物うずら園の煮たまご」、そして極めつけが「大町コロッケ」!
このホテルの一帯は今でこそ中央町1丁目ですが、その昔は「大町」というまちでした。そんな昔の記憶を今に伝える、にくい演出。まさに室蘭にしかないおもてなしですね。




かつて室蘭市民が愛してやまなかった百貨店であったこの建物。今はホテルに生まれ変わり、室蘭を訪れた人々に、室蘭にしかないおもてなしを提供する宿になってました。

[2015/01/19 山田 正樹]

 

所在地:室蘭市中央町1-4-9

電話番号:0143-22-5555

ウェブサイト:http://www.muroran-princehotel.com/

海抜:9.9m(国土地理院地図)

「赤ちゃんの駅」あります(2階 すいげつ 9:00~18:00)

 

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