室蘭産業会館(むろらんさんぎょうかいかん)

2012.6

室蘭市海岸町2丁目3番2号

昭和32年(1957)12月完成 ~ 平成24年12月(2013)解体。

旧・室蘭駅舎の正面にそびえ立つ、室蘭の経済発展を象徴する玄関口の顔であった。

鉄筋6階建ての延べ面積約3100平方メートル。

室蘭商工会議所青年会議所などの経済団体やステイタスの高さを好む企業などが入居。

食堂や理髪店もあり、各種試験や結婚式会場としても利用された。

建物の上部が札幌通り八幡神社方向)に直結しており、階段(八幡坂)を使わずここのエレベータを利用する人もいた。

5階(6階という話しも…)に石炭積み出し港としての利用と鉄鋼業発展に尽力した「磯村豊太郎」氏の功績を記念した「磯村講堂」があった。

平成21年、むろらん広域センタービル完成に伴い、室蘭商工会議所移転。

2013.12

向かって左手には、かつて、金港サイダーの工場があり、現在も伏流水が流れ落ちている。

右手には、今も室蘭八幡宮へと続く大階段(八幡坂)が残っており、昭和30~40年代の盆の頃には横の空き地で、お化け屋敷などの見世物小屋が並んだ。

 

2013.12

2015.1

(文・写真アマノヒロアキ2015.2.3)


急こう配の階段に付いた名は「八 幡 坂(はちまんざか)」 (海岸町)。
道路(道道室蘭港線)を挟み、旧室蘭駅舎の向かい側にある幅6m・57 段の急こう配の階段の名前です。

階段を上った向かい側には、八幡神社に至る階段がさらに続きます。

この場所には、もともとは問屋街があり、先の戦争のときに駅前は爆撃の対象になるからと建物の強制疎開がありました。

立ち退いた問屋の倉庫内にあったジクザクの階段のみが残され、通行に利用されていました。
昭和 32 年(1957)に産業会館が建てられ、幅 1mほどの階段が新設。

室蘭駅への往来に利用する通行人などが多いため、昭和 36 年 5 月に現在の階段に整備され、八幡坂と名付けられました。

登り切った階段からは、旧室蘭駅舎の全景が、間近に見渡せます。

(抜粋資料 ふるさと室蘭ガイドブック 発行日 平成25年4月 編集発行 室蘭市総務部広報課)
 

Front Pageへ戻る