粉工房かんすけ 山本社長

 

   

             

    粉工房かんすけ店内の様子

「地元の素晴らしさを伝えたい」

 

 

 木のあたたかみが感じられるおしゃれで落ちついた店内。

優しい光で店内を照らすライトが安心を感じさせる、まるでカフェのようなアットホームな雰囲気のパン屋。それが、『株式会社モンパリ・粉工房かんすけ』。

やわらかい物腰の山本社長は、社会奉仕の精神と岩見沢への郷土愛にあふれている。

 

 「地域に貢献がしたい」と山本社長。地産地消を目指し、北海道産の原材料にこだわったパンやお菓子を販売している。

だが、創業当時から北海道産にこだわっていたわけではない。モンパリは38年前から岩見沢にある老舗。現在の社長、山本吉信さんの父親がたちあげた。

原材料をすべて北海道産に切り替え、店舗名を粉工房かんすけと改めたのは18年前のことだ。

当時は味が変わったことで、顧客が離れてしまうなど苦労も多かった。しかし「安心・安全なパンを食べてもらいたい」という想いを曲げずに改良をかさね、

北海道産の原材料を選び抜き、おいしく安心安全なパンやお菓子を販売する今の粉工房かんすけがあるのだ。

その信念と味が認められ、最近では岩見沢の外にも進出している。

 

 幼少のころから身近にパンがあった山本社長は、パンを作ることも食べることも好きだったそうだ。

だからこそ、パンをとおして自らの愛する地元、北海道・岩見沢をもっといろんな人に知ってもらいたい。

社長を継いで取り引き先を増やし、販売する地域を広げることでそれは可能になるのではないか。

それが、株式会社モンパリを継いだ理由だという。

 

 また、有限会社モンパリは2013年に『障がい者雇用優良事業所』として表彰された。現

在勤務している2名は、従業員のフォローのおかげもあり約6年間続いている。

障害をもつ人の雇用を始めたきっかけは、福祉施設へのパン販売がきっかけとなった。

「実際に触れ合って内情を知り、雇用の問題があるとわかった。それならばうちが協力できればいいと思い、取り組みを始めた」

と、やはり社会貢献につなげたいという思いが強い山本社長。

 

 岩見沢緑陵高校とモンパリは関係が深い。数年にわたり情報コミュニケーション科の課題研究の取り組みに協力してくれているのだ。

代表的なものは、地元産ワインをジュレ状に加工したプリン。商品名はPUDDING DE RIZ CREMANT(プディング・ドゥ・リィ・クレモン)。

かんすけの店舗だけでなく、地元の秋祭りなどのイベントでも販売している。

山本社長がこの試みに賛成した理由は、高校生との商品開発に魅力を感じたからだという。

「地域の活性化のためには、高校生など若い年代の人の力が必要不可欠」とのこと。だからこそ、協力することでつながりを作るという目的もあった。

そしてこの商品は2011年から現在まで引き継がれ、4年目の挑戦を迎えている。

 

何度も繰り返していた「高校生の雇用を増やしたい」、「地元離れを防ぎたい」という言葉。

岩見沢をこよなく愛する山本社長だからこそ地元の人に、そして市外の人にまで愛されるモンパリがあるのだ。

 

 

記事:緑陵高校課題研究7班 佃 麻梨香

 

 

◆Link◆ 粉工房かんすけ_facebook

https://ja-jp.facebook.com/monpari.biz

 

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