Azure について知っていることをぜひ教えてください

 

コートジボワールの青年に会う

やたら礼儀正しい黒人青年にゲストハウスで出会った。仕事が早めにはけて、宿に戻ってくつろいでいたら、1日で歩いて満面の笑顔でドアを開けて青年が入ってきた。

清潔な服装、柔らかい声でこちらの目を見て「君たちが会話を楽しんでいるところだけど、僕はここにいて食事をしてもいいだろうか」「良かったら、君も一口食べますか」という。宿の亭主は笑いながら「じゃあ、ってもらって食べちゃったらなんていうかなあ」とあとで笑っていた。丁寧な言葉遣いに感動してどこから来たのかきになった。アフリカのコートジボワール。じゃ、フランス語じゃないか。なかなかフランス語なんかでてこないので、なんとか、検索して、挨拶できそうな言葉を探す。結果「おやすみなさい」が言えた。「Bonne nuit!」(ボンニュイ)。すると、暗くても分かる白い歯の笑顔で「Bonne nuit!」と返してくれた。ゲストハウスはこんな感じがちょっといい。

新宿で泊まった宿が気に入らず、このアズールにやってきて気に入ったそうで、残りの日本滞在を全て富里にした。成田駅から東京に遊びに行くことも含めて、ここで過ごすのがとても落ち着くのだそうだ。日本はとても素敵だという。彼の夕食は近くのローソンで買った海苔弁当とソフトクリームとパン。華奢な体ですごいたくさん食べていた。海苔がだめらしく、器用に箸で剥ぎ取って食べていた。

 

空港から一番近いゲストハウス

成 田駅前の道を富里市の日吉台に向かうとすぐに見つかるゲストハウス。Azureは青。紺碧、藍をさすのだそうで、サムライジャパンと同じ、青は日本の色と いう名前だそうだ。経営者の山本さんは「成田にゲストハウスがないので作った」と開業の動機を伺った。学生時代に世界中をバックパックを背負って旅したと いう。言葉が通じただけで嬉しかった最初の旅、次はもっとできるようになろうと、繰り返すうちに満足するところまでを旅で味わえたという。じゃ、今度は働 いてみようと、商社に入社。北欧からサバやサケを輸入する仕事で現地に滞在していたという。国ごとの国民性を掴んで仕事の依頼を工夫していたのは話してい る内容でよくわかる。「やっている最中はたのしかったですけどね」と言いながら退社して、このゲストハウスを立ち上げる。「今は、やっぱりこうやって自分 で考え抜いて経営するのがいいので、本当に良かったと思う」という。

 

成田界隈の英会話力をささえることになってしまう

友人の仕事を支援する形で始めた英会話教室。お客様への情報の提供や講師の資質などについてアドバイスをしていると、結局自分が教室の運営をすることに なってしまった。震災の後の外国人が訪れない時期には貴重な分野となったそうだ。空港が近いので、エアラインや免税店で英語の接客など、英語の力をつけた い人の需要はこの街にある。自分はあえて講師をせず、ネイティブの人たちを講師にして、彼らの仕事を用意する。お客様にはどうして話せるようになりたいの か、いつまでにどんなレベルになりたいのか自分でも気づいていない要望を引き出して表面化する。英語ネイティブの講師たちには教え方をアドバイスする。生 徒さんと講師の相性をみながら、本当に話せるようになるための配慮を続ける稀有なサービスが出来上がったため、申し込みは絶えない。強くお金儲けを渇望し たわけじゃない。人助けに没頭したわけでもない。それまでの問題を解決するのが楽しく、それが自分の商売にもお客様のためにもなるという自然な生き方をさ れていた。

 

居心地のいい尊敬できる兄さんだった。

成田駅の近く、富里市にあるゲストハウス。日本で一番の国の際でたくさんの外国人の旅人を受け入れてきた。

 

コミニュケーションを楽しむ人が泊まるといいのに

三千円を切る宿泊費。できるだけ安く泊まりたいが、旅そのものを楽しみたい人のために考え出されたゲストハウス。基本は同じ部屋に男女別で何人か泊まる。 シャワーもみんなで順番に使う。ベッドメイクは自分でやる。その代わり、同じ部屋で見知らぬ人同士眠るわけだから、家族のようなコミュニケーションが生ま れることもある。スタッフや他の客と仲良くなることができるのもこのタイプの施設の楽しみだ。ネット上に「安さを追求しないなら勧めない」という書き込み をみつけた。安いということは大事なのだけど、個室で駅から屋根続きのホテルに泊まりたい人のニーズに応える施設ではない。キャリーバックの人には向かな い階段もあったりする。

富里って外国と接した街なんすね。

成田駅周辺

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アズールからの旅

山本さんに「歩いて市役所まで行きたいんだよねえ。時間まで寝ててタクシーで行くよりも、なんか拾えるかもしれないから。できれば車ブンブンの道じゃなくて、富里らしい田園風景のなか」と伺うと。「うーん、農村は南部だからなあ、市役所より先なんですよね。あ、でも、そこの根木名川沿いを歩いたら?ずっと田んぼが続きますよ」。なるほど、素晴らしい道だった。