谷津 について知っていることをぜひ教えてください

「谷津」(やつ)という言葉はいつ頃に生まれたものか。湿地を指す谷地(やち)という言葉が東北や北海道にある。田畑が山に入り込むような谷のことを神奈川のあたりでは、谷戸(やと)と呼んでいる。

 

谷津を考えると、谷と港をさす津。

谷津は、縄文時代に気温が高く、海水面が上昇とした時、ゆっくり削られたそこの平らな谷を指していて、そこは水田として利用されている。縄文時代にできた海食崖。江戸時代の前は、霞ヶ浦や印旛沼を含む、深く陸に入り込んだ内海、香取海があった。江戸を洪水から守るために利根川を東遷した工事。利根川の運ぶ土砂が香取海を埋めたという。

今、谷津と呼ばれている多くの富里など北総地区の谷は、江戸の初期まで香取海と陸をつなぐ入り江であったと考えられる。谷はまさに香取海の港だったではないか。

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