印刷局導水管道(いんさつきょくどうすいかんみち)は、酒匂6丁目にある国立印刷局小田原工場へ製紙用の用水を導くために敷設された導水管沿いの道路(1)。小田原市は、市道として使用することを条件に、無償で使用を認められており、道路の管理は市が行っている(1)。
1941年(昭和16)に同工場が開設されたとき、製紙用の用水を確保するため、鬼柳の集水路を水源として、表流水を集めて工場までコンクリート管で導水していた(1)。
その後、老朽化のため、1948年(昭和23)から、新しくヒューム管を使用した導水路の補修工事が行われ、工事が難航して1968年(昭和43)に完成した(1)。
- 編注)1941年に新設されて1948年に老朽化したという説明と、導水路の経路を変更する工事を「補修工事」と呼んでいること、1948年に着工してから20年かかって竣工したという説明に違和感を感じるが、比較する材料がないので、いま原文の文意に従っておく。
新しい導水管では、桑原にある取水場の西側の川底にヒューム管を埋設し、伏流水を取水場でポンプアップして工場まで導水するようになった(1)。導水路は延長3km、深さ1.7mで、道幅は5mの構造になっている(1)。
リンク
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小田原の端々
- 「印刷局水道水源跡と水道道 前編」2011年7月5日
- 「印刷局水道水源跡と水道道 後編」2011年7月6日
参考資料
- さんわ会25周年記念誌編集委員会『下府中地域 我が町の今と昔』さんわ会、2000、46頁