小八幡八幡神社境内の庚申塔群庚申塔(こうしんとう)は、庚申講中が、庚申の日の行事の結願に山王を勧請したり、猿や青面金剛像などを彫ったりして造立した塔(2)。庚申信仰は古くからあったが、江戸時代になって、庶民が石の庚申塔を建てるようになった(2)

庚申信仰

庚申信仰は、中国の道教で説く三尸(さんし)をもとに、様々な信仰や習俗を習合して成立した複合信仰(1)

三尸とは、人間の体内にいるとされた、首から上の上尸(じょうし)、腹中の中尸(ちゅうし)、足の下尸(かし)の三匹の虫で、ふだん人間の犯す罪を監視していて、庚申の夜に人間が眠っているとき、その体内から抜け出し、天に昇って天帝(帝釈天)にその人間が60日間に犯した罪を逐一報告し、罪があると天帝が人間を早死にさせてしまう、と信じられていた(1)

庚申講中

そこで、長生きするために、庚申の日は身を慎んで、眠らずに起きている、という習俗が生まれ(1)、庚申の講中では、庚申の日の夜に集まって行事を行っていた(2)

リンク

参考資料

  1. 小田原市教育委員会「小田原市指定重要文化財 八幡神社の庚申塔群」現地案内板、設置時期不明、2022年閲覧
  2. 小田原市文化部文化財課「民俗資料・八幡神社の庚申塔群」市公式サイト、2021年8月23日更新

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