神奈川県小田原支庁(かながわけんおだわらしちょう)は、1876年(明治9)4月に足柄県が廃止され、伊豆国分が静岡県に、相模国分が神奈川県に合併された際に、小田原に設置された神奈川県の支庁(1)

1878年(明治11)11月、郡制が敷かれ、小田原に足柄下郡役所が設置されたことに伴い、廃止された(1)

庁舎

神奈川県小田原支庁が設置された頃、三の丸の地内には旧藩主の私邸など貫属の屋敷地が存在しており、1873年(明治6)7月の地租改正の布告により地券が発行されて私有地となった土地もあって、その買収や代替地の提供が問題となっていた(2)

そこで、足柄県が廃止され、神奈川県小田原市庁が設置されることになった際に、足柄県は旧庁舎を陸軍省に返却し、神奈川県はそれとは別に、三の丸の貫属地約3,705坪(約12,248m2)を買収して、官有第2種(官有地)に編入した(そこに庁舎を新設した)(2)

参考資料

  1. 綾部一雄「西北地区自治会の沿革 その1」富水西北史談会 編『富水西北の歴史 第2巻』富水西北公民館、1985・昭和60、57頁 - 内田哲夫 編『年表小田原の歴史』による。
  2. 宮坂博邦「小田原城の解体と城跡地所管の変遷」『小田原市史 通史編 近現代』小田原市、2001、87-94頁、I 近代 第3章 第1節

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