足柄県(あしがらけん)は、明治4年(1871)11月に、小田原県韮山県が合併して発足した県(1)。韮山県の柏木忠俊県参事となった(1)

1876年(明治9)4月に廃止が決まり、伊豆国の分は静岡県に、相模国の分は神奈川県に合併された(1)。小田原には神奈川県支庁が置かれた(1)

庁舎

足柄県は、明治5年(1872)頃に陸軍省の所管となった小田原城址の用地を仮借し、同年9-11月に旧城の門や櫓などの建築物を売却して代金を陸軍省に引き渡した上で、旧小田原藩庁を足柄県の庁舎として引続き利用した(2)

1876年(明治9)4月に足柄県が廃止され、神奈川県支庁が設置されることになった際に、足柄県は旧庁舎を陸軍省に返却し、神奈川県は別途三の丸に庁舎の用地を取得した(2)

参考資料

  1. 綾部一雄「西北地区自治会の沿革 その1」富水西北史談会 編『富水西北の歴史 第2巻』富水西北公民館、1985・昭和60、57頁 - 内田哲夫 編『年表小田原の歴史』による。
  2. 宮坂博邦「小田原城の解体と城跡地所管の変遷」『小田原市史 通史編 近現代』小田原市、2001、87-94頁、I 近代 第3章 第1節

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