上倉乗合自動車(かみくらのりあいじどうしゃ)は、1932年(昭和7)に、鴨宮駅の構内に乗り入れた乗合自動車(1)。営業不振のため、間もなく廃止された(1)。『横浜貿易新報』の1932年(昭和7)7月13日付の記事に「狭幅道路にバス路線を許可(国府津-小学校前-鴨宮駅)」とあるのが、上倉乗合自動車が運行した路線バス(1)

沿革

経営者の上倉千代蔵(安政4・1857年生まれ、横浜市戸塚区原宿町出身)は、小田原の成駒屋の跡を継いで、家族共々、乗合馬車の運行に携わっており、最盛期には馬25頭を飼育していた(1)

のちに、上倉乗合馬車から上倉乗合自動車に事業内容を変更(1)

1926年(大正15)頃、経営難にあった上倉に同情して、船津・下中村長が、国府津押切小竹間の路線を開設させたという(1)

参考資料

  1. さんわ会25周年記念誌編集委員会『下府中地域 我が町の今と昔』さんわ会、2000、34,40-41頁