大長院 本堂大長院(だいちょういん)、明鏡山は、扇町1丁目にある曹洞宗寺院。本尊は正観音。江戸時代には早川久翁寺の末寺だった。(1)

開基

寺伝では、正保4年(1647)の創建で、開山は松岩存龍(久翁寺4世。壬子年没とされており、『風土記稿』は寛文12年・1672没と推測している)、開基は長野内蔵頭源祐守(法名:大長院梅林宗信大禅定門、寛永8年(1631)8月21日歿、境内に墳墓あり)で、実際には祐守の子・伊藤九郎右衛門祐孝(法名:仏国院虚庵成空居士、慶安3年(1650)11月11日没、境内に墓があり、子孫は長野靭負と称して、一橋徳川家の家人となっていた)が創建して、亡父を開基にしたといわれていた。(1)

しかし、鬼籍簿には、後北条氏の家臣だった大藤長門守が開いた地で、そのためにその姓名の文字を採用して院号にしたと記されていた。このため『風土記稿』は、正保4年は中興開基の年だろう、としている。(1)

また『風土記稿』の谷津村(城山高源院の項によると、同寺の開基とされる山木御大方について、 大長院の寺伝に、北条氏直の姉で、慶長7年(1602)没との記載があるという(2)(『風土記稿』の大長院の項には見えない(1)

寺紋

本堂主棟の寺紋「浮線蝶に「大」の字」

寺紋は、浮線蝶に「大」の字(写真)/両山紋(2019年調査)

交通標語

大長院 入り口脇にある交通標語の看板

国道255号線沿いの入り口脇に交通標語の看板が掲示されている。その写し(2022年調査)

ナムの心で運転を

 南無観世音菩薩

 交通安全祈願

 

笑顔で運転してますか

 

 曹洞宗

  明鏡山 大長院

 

リンク

参考資料

大長院(国道255号線から)

  1. 『風土記稿』
  2. 『風土記稿』谷津村 高源院