矢の根石矢の根石(やのねいし)は、石橋の石橋山古戦場、熱海道の道沿いにある巨石(1)(3)。
石の表面に深さ3寸(約9.1cm)ほどの穴が2つあり、『風土記稿』には、石橋山の合戦のとき、佐奈田与一義忠の射込めた雁股(かりまた、先端が二又に分れた鏃(やじり))の鏃痕と言われていた、とある(1)。
中井均『城館調査の手引き』によると、城跡の石垣などにみられる「矢穴」は石を割るために楔を打ち込んだ跡で、関ヶ原の合戦後に築かれた城の石垣に数多く認められ、それ以前の時代には稀とされている(2)。
参考資料
矢の根石周辺
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『風土記稿』
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中井均『城館調査の手引き』山川出版社、2016年、171-172頁
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2022年調査