宝寿寺(ほうじゅじ)、石王山地蔵院は、石橋にある真言宗東寺派の寺院。本尊は不動明王。天正15年(1587)の創建で、開山は真源。江戸時代には国府津・宝金剛寺の末寺で、石橋の子神社とその末社、道祖神社、稲荷社、地蔵堂の管理をしていた。(1)
2016年当時、宝寿寺は佐奈田霊社の管理をしており、宝寿寺の住職は佐奈田霊社の山主も務めていた(2)(3)。
沿革
1969年当時までに、再三火災に遭っており、詳細な沿革は不詳(4)。
什宝
与一義忠の肖像画
『風土記稿』のとき、寺宝に、佐奈田与一義忠の肖像1軸があった(1)。前髪を立てて甲冑を着け、岩の上に腰を掛けている肖像で、上部に義忠の略系図が書いてあった(1)。
境内
1969年当時の境内は 281坪(約30.5m四方)(4)。建物は、本堂(45坪、約12.2m四方)、庫裡(4)。飛び地に本堂、庫裡(4)。
年中行事
1969年当時、毎月23日に護摩祈願祭を開催(4)(これは佐奈田霊社で開催している行事かと思うが、不詳)。
寺紋
寺紋は「丸に笹竜胆」。(2019年調査)
参考資料
- 『風土記稿』
- 「寶壽寺で新たな幕開け 晋山式に250人」タウンニュース 小田原・箱根・湯河原・真鶴版、2016年4月9日
- 松島某「『佐奈田霊社には長い歴史があります』原山主さんに聞く」小田原史談会、最終更新 2016年9月2日
- 全日本仏教会寺院名鑑刊行会『〈改定版〉全国寺院名鑑 北海道/東北・関東編』同左、1970年3月(初版1969年3月)、p.418