室蘭駅を降りて、目の前の港の文学館へ。港の文学館でネタ仕入れ。受付の方も、ボランティアの文学の会の方も、ちょっと読んだ本の内容のことをたずねたら、ものすごい嬉しそうに案内してくださる。



イザベラ所縁の旅にしようか、葉山の所縁の旅にしようか。葉山の「海に生くる人々」の舞台を歩いてみよう。
残念ながら数年前に無くなってしまったお菓子屋「東陽軒」の跡地をみながら、プリンスホテルに荷物を置く

このホテル変わったつくりだと思ったら老舗百貨店からのリノベーションだった。東陽軒は作品の中では、水夫たちが一休みして甘いものを食べるシーンに登場する。

英国館でコーヒーを飲む。これは正直うまい。さばけたママと無口なマスターがやさしい。

 

入江公園の「海に生くる人々」の文学碑を観る。ここが石炭を積み降ろしていた場所かと想像してみる。お弁当をもってきてもいいけど、お昼はどうしようかなあ。なかよし入江店のラーメンにするか、天勝にするか迷いながら。天勝。

 

 

天 勝の腹ごなしに、葉山本人が仲間のに担がれたのか「海に生くる人々」の脚に怪我をした主人公が仲間に担いでもらって、登ったとおもわれる坂を辿ってみる。 当時の町立病院はここだろうかという常磐町の高台から、東に向かって太平洋を観る。こんな急坂を友人に担がれて、酷な時代にも友情はある。「海に生くる人々」葉山嘉樹の紹介記事を書いてくださった本田さんは「この物語でわたしが一番好きな部分は、辛くて殺人的なまでの寒さが、実は脚の怪我を救っていたという部分です」という。室蘭の寒さが傷の化膿を遅らせたのだ。真冬にも来てみたい。

 


 

狭い室蘭の土地。崖を這い上がるような急坂に立ち並ぶ家。室蘭の住まい方に触れて、眺めと、風を楽しむ。

坂を下り、カレーラーメン発祥の店と言われる大王本店で、カレーラーメンを食べてしまうのか。

いや、まだお腹は減っていないんだ。

天勝はかなり腹に残っている。晩ご飯にしようかなあとおもいながら、お茶にする。コーヒーが思いの外美味しかった英国館に舞い戻り、ママに晩飯の相談をす る。英国館の弁当にも惹かれながら、結局、お腹が空かないので、旧・丸越山口紙店のレンガの壁をみながら、問屋の坂まで歩いてみる。

 

もう入江運動公園の温 水プールで泳ごうか。休みの火曜以外は20時までやっている。500円で泳げる。


 

いい加減腹を減らして鳥辰本店へ。そこで、豚肉だけど「やきとり」を食べて一杯。

 

締めにやっぱりカレーラーメンとおもいながら、なぜかのれんの風情に惹かれて北京亭の焼きそばになってしまう。地元のおっちゃんに大歓迎されて。したたか呑んだ。



ふらふらとプリンスホテルにもどる。