カヤックで追直からイタンキへ

6月頭の室蘭の海。追直の港から出て、微風追い風を得てイタンキへ半日ツーリング。

追直の防波堤を越してすぐに海崖の豪快な景色。

チャラツナイや蓬莱門でうろうろ。いつもは遠くに見ている涸れ滝の筋もはっきり見えた。蓬莱門は何度もくぐって遊んだ。凪と言っても吃水のない小さい船ではかなり揺すぶられるから緊張した。

海の水は冷たく、昆布や子クラゲや小魚がたくさん見えていた。

地球岬灯台のある崖を大巻きにしてトッカリショ近くの小さな浜へ上がって休憩。昆布にまみれながらの上陸だった。浜には色んな漂着物があった。カマイルカのほぼ完全な骨や鯨髭の一部や、もちろんゴミも多く……。花はゼンテイカが多く咲いていた。腹ごしらえも終わってイタンキへ。

徐々に景色が変わっていく。海崖は穏やかで柔らかそうな感じになり、水底の景色にも砂が多くなってきた。昆布はもはや見当たらない。アカエリヒレアシシギの群れをかき分けるように進んでいくと、やがてイタンキ浜のサーファーらがはっきり見えてきた。

（写真は全て2014年6月1日の撮影／写真と文　井上大介）